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ケイリングランドスラマー

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くちなしの白い花 おまえのような 花だった

俺の中では一番歌いやすい。
どうしても一曲と言われたら、くちなしの花が楽で説得力もある。

ナンバーツーに殉じる生き方。
本来ならすぐ歌いに行かなきゃならないのに未だに実現せず。

旅路の果てまで闘い抜いた渡の人生。本当にお疲れさまでした。

相変わらずクーラー嫌いなかあちゃん対策として、
先週からずっと居間のソファで寝ている。だったら付けるからだ。

東日本以来9年ぶりの事になるが、来年からもそうなるかも知れない。

「クソ暑いしオールスター決勝(16時半)までにおいで」
8月どころか先月のサマーナイト以来の博打である。

1古性3松浦7脇本
713(8倍)173(28倍)731(20倍)

死に駆けの原田を松浦が番手捲り。それを捲る脇本古性ライン。
普通に考えたらこの3点のどれかだ。ただ10倍以下は買わない主義。

前日はゴール前勝負での173と考えていた。
当日になって731に変えた。やはりテレフォンに殉じようと。

134や26や69は買わざるを得ないので1点になる。
しょうもない買い目なのでブログにも晒さなかった。

ジャイアントキリングの帯広農(叔父の母校)の試合を母と見ていた。
俺が甲子園で観た唯一の試合が38年前の帯広農だった。

全道ベスト4の21世紀枠が、関東優勝全国準優勝に勝つ。
これほど痛快な話はない。母が大喜びしていたので何よりだった。

まだ来ないので15時50分の特別優秀を見終えたあたりで、
「まつうらぁぁぁ〜」天からの声が降ってきた。幻聴なんだと思う。

いわゆる金八の「加藤〜松浦〜」である。
まだ弱かった頃から松浦を見る度に、ケイリンは真似をする。

そうか…松浦頭もあるよな…慌ててオッズを確認すると、
371(50倍)317(100倍)そんなに付くのかよだ。

おもむろに買った直後にケイリンがやってきた。
「今日はグランドスラまあーになるんでしょ」すっかり忘れていた。

☆日本選手権(競輪ダービー)、高松宮記念杯、寛仁親王牌、
全日本選抜、オールスター、競輪祭の6つ全てを優勝することが条件である。

なお、グランプリはGPのカテゴリであり、G1ではないため含まれない。
過去に達成したのは井上茂徳、滝澤正光、神山雄一郎の僅か3人である。

井上と滝澤はグランプリはあるが寛仁親王牌が昇格前であり、
神山はグランプリ未制覇なので、7冠王手は俺だけだ。

「買い目は難解だから言わない。26と69は買ってるよ」
予想通りの展開だが、松浦の壁を脇本がなかなか越えられない。

最終バックは粘る松浦と凌ぐ脇本の強烈なモガき合い。
あの展開なら無風の古性と諸橋のワンツーに決まっている。

それでも激しく競り合って4角を回る松浦と脇本。
諸橋のバカが差すのかクソが!心の叫びでありここまで声も出ていない。

「まつうらぁぁぁ〜」今度は天ではなく前から降ってきた。

残り50で俺もようやく「松浦〜よし!そのまま!」
最高のレースだった。しかもほぼ一本のつもりだった731より高目だ。

諸橋が4角でお得意の落車上等イン突きをしなかったのは、
ケイリンの叫びに怯んだからであろう。50倍予定が60倍なのも痛快だ。

「グランドスラまあーおめでとう!」
「4角で前のめりになってたから、松浦頭なんだろうなって」

「あんた黒の諸橋が邪魔だったんでしょ?大嫌いだもんね」
「字幕字幕!河村に字幕つけろ」

あいつにゃとっても敵わない。
ほぼ合っている。古性の突き抜けも邪魔だったが。

「気さくな70歳」河村たかしが今年も元気に出席した
表彰式を見ながら、酒も進むし会話も弾む。

東の横綱脇本と西の横綱松浦。本当に凄いレースを観た。
車券は抜きとしても、史上最高のベストバウトと言っても過言ではない。

このクラスで残り半周から叩き合って、
そのままふたりとも残るというのがあり得ない。

古くは中野浩一と滝澤正光、トウショウボーイとテンポイント。
96年のナリタブライアンとマヤノトップガン以来のレースだと思う。

そしてまたしても俺ひとりでは獲れない車券だ。
ケイリンがいつもより遅かった事、武田鉄矢直江喜一特に沖田浩之。

すべての偶然がグランドスラムへと続く。
松浦〜脇本〜古性〜高橋〜ありがとう。

ケイリンの声の 声の叫びが 旅路の果てまで ついてくる
まつうらの赤い花 おまえのような 花だった

競馬に続く二階級グランドスラまあーの名に恥じぬように、
これからも闘い続けます。明日からまた生きるぞ!
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